今年の桜花賞を制覇したレッツゴードンキであったが、オークス以降はミッキークイーンの前に敗れ続け、秋華賞では17着に沈み、惨敗を喫した。レッツゴードンキはエリザベス女王杯には向かわず、マイルチャンピオンシップへと向かう。前走に比べて今回は多少人気は落ちるかもしれないが、だからこそここがレッツゴードンキの買い時でもある。
買い要素の1つ目は、マイルにおける安定感である。桜花賞を含め4戦しているが、1度も馬券圏内を外していない。阪神でのレースが多く、スタミナ面が問われるコースにおいて安定感を見せていることはとても大きいと言えるだろう。レッツゴードンキは逃げた時に力を発揮することが多く、ハナをきっていって最後まで持たせるというスタイルが勝ちパターンとしては多い。抑えてしまうと掛かる恐れがあり、なかなか難しい馬ではあるがノッた時はかなり強い。今回マークが手薄になれば逃げやすいだろう。枠順が内に寄ればさらにチャンスは増すだろう。
買い要素の2つ目は、ある程度馬場が悪化しても走れるという点である。秋は天候があまり定まらない。前の週に雨でレースが行われば翌週は馬場が悪い中で走らなければならない。レッツゴードンキはその点、馬場が悪いから惨敗するという馬ではないので、仮にマイルチャンピオンシップの当日、雨で重馬場になったとしても割引く必要のない馬である。
最後の買い要素は、ライバルが手薄であるということである。現在のマイル路線の先頭を走るモーリスを除けば、あまり順調な馬がいないというのもこの馬から買える要素になっている。マイル路線が手薄だからこそ、陣営はマイルチャンピオンシップに照準を定めたのかもしれない。
マイルから退いた近3走は凡走が続き、とくに前走の秋華賞では初の2000mに挑戦したがこれまでにない負けっぷりであったので、久しぶりにマイル戦に戻ることで本来の力が発揮されるのはないだろうか。