秋のＧ?レース中盤戦に行われる、短距離馬にとって最大の目標レース。それが、マイルチャンピオンシップである。京都競馬場の芝１６００ｍで行われるこのレースは、これまでも国民的アイドルホースとなったオグリキャップや、海外のＧ?レースを制したタイキシャトルといった名馬も優勝しているレースのひとつだ。近年では、このマイルチャンピオンシップを勝って年末に香港で行われる国際レースに挑むというローテーションが多くなってきているので、レースのレベルも以前より上がってきている。
そこで、このマイルチャンピオンシップで勝てる血統は、どういった血統なのだろうか？以前より、スタミナタイプの血統よりスピードタイプの血統のほうが相性良く好走につながるケースが多くある。近年でもその傾向はあるが、サンデーサイレンス産駒の誕生から少しずつ変化し始めている。中でも、ディープインパクトの存在は大きく、スピードとスタミナの両方を兼ね備えた子供たちが多く、どんな距離でもこなしてしまう万能型のサラブレッドが多くなってきている。そのために、短距離から２０００ｍを超えるような中距離まで楽にこなしてしまうのも、以前と比べると格段に多くなっている。そのため、マイルチャンピオンシップを勝つような馬も、スピード一辺倒の馬よりもある程度のスタミナを兼ね備えて持久戦にも対応できる血統であることが重要になってきている。
ディープインパクトの子供たちはこのレースとの相性も良く、２０１３年から連勝していることでも証明済みとなっている。ディープインパクトの父親であるサンデーサイレンスの血を引く血統であれば、マイルチャンピオンシップへの対応力は備わっている血統と言えることが多いだろう。
