22日は「第32回マイルチャンピオンシップ」(G?、京都)が開催されるが、気になる武豊騎手の騎乗予定はダイワマッジョーレ(牡6)に決まったようだ。
ダイワマッジョーレは前走のスワンステークス(G?)で5着に入着。前走は蛯名騎手だったが、鞍上はこれまで丸田恭介、M.デムーロが主戦騎手を務めたことがあり、何度か主戦騎手が変わってきている。
矢作厩舎の騎手起用の特徴として、「馬の適性を見抜いて馬に合った騎手を乗せることを優先する」ことと、「エージェント制の騎手決定に否定的」であることが挙げられる。エージェント制に否定的というのは、例えば、騎手Aの依頼がダメだったから同じエージェントに騎手Bの依頼をする、といったような依頼の仕方をすることを嫌っており、あくまで馬に合った騎手を探して依頼するというスタイルが特徴的な厩舎である。
ダイワマッジョーレの騎乗依頼を武豊騎手にしたのはある程度の見込みがあっての依頼だとは思うが、果たしてこの新コンビはマッチするのだろうか。ダイワマッジョーレはこれまでマイルチャンピオンシップへ2度出走しており、’13年は2着、’14年は9着という結果を残している。2レースとも蛯名騎手が手綱を握っているが、’13年のマイルチャンピオンシップで2着に入着した以降は蛯名騎手が騎乗した際は惨敗が続いており、一度デムーロ騎手へとコンビが変わっている。しかしデムーロ騎手でも思ったより成績が伸びず、前走のスワンステークスでは久しぶりに蛯名騎手を起用したが、惜しくも5着に敗れた。
そこで武豊騎手の起用である。新しいコンビがどのようなパフォーマンスを見せてくれるのだろうか。武豊騎手とのコンビがプラス材料となるかどうかはまだ不明だが、今のところ大きなプラス材料がそこまで無いので、騎手の乗り替わりは良い判断かもしれない。
あとは馬場が重くなればなお良い。ダイワマッジョーレは今年の3月に出走した阪急杯(G?)で不良馬開催の中優勝した実績があるので、重馬場は大歓迎だ。重賞戦の通算成績は【2-5-1-14】と悪くない。今年で3度目の挑戦となるマイルチャンピオンシップだが、3度目の正直でG?初制覇を果たせるだろうか。