【マイルチャンピオンシップ2015】京都芝1600mに合う脚質は?

マイルチャンピオンシップは安田記念に並ぶ1600mレースの頂点である。

1600mを好走しやすい脚質としては「先行して短距離を駆け抜ける逃げが良いのでは」とも思えるが、マイルチャンピオンシップのこれまでのデータを見ると逃げ馬が不利な状況にあることがわかる。特に2005年から2014年までの過去10回を見ると逃げ馬で好走したのは09年のマイネルファルケくらいしかいない。マイネルファルケでも2着であり、この年の勝馬は差し馬のカンパニーでやはり差し馬有利であることは確かである。

勝馬 通過 馬場(天気) ペース
2014 ダノンシャーク 11-10 良(晴) 33.7-34.8
2013 トーセンラー 15-14 良(晴) 35.1-34.1
2012 サダムパテック 6-7 稍重(晴) 35.0-34.7
2011 エイシンアポロン 5-4 稍重(晴) 34.4-35.3
2010 エーシンフォワード 8-7 良(晴) 33.7-35.1
2009 カンパニー 7-7 良(小雨) 34.8-34.5
2008 ブルーメンブラット 12-10 良(晴) 34.4-34.7
2007 ダイワメジャー 3-2 良(曇) 34.4-34.7
2006 ダイワメジャー 2-2 良(小雨) 34.0-35.2
2005 ハットトリック 12-12 良(晴) 34.2-35.0

これにはマイルチャンピオンシップが開催される京都競馬場の第3コーナーにある下り坂が影響しているとも考えられる。というのは、逃げタイプの馬が勝つにはこの第3コーナーが終わるまでに安全圏まで逃げていることが好ましいとされるが、マイルCSのようにG?クラスになると1000mにも満たない距離で安全距離を作り、そして最後の直線を走り切ることは非常に困難なのだ。条件戦などでは逃げ馬が活躍するがG?では逃げ馬による勝ちが少ないのはこういったことが要因の一つだと言えるだろう。

実際のデータとしても過去10年間の勝馬の多くが差し馬であったことからも、差し馬を重点的に見ていくというのがセオリーと言えるだろう。先行・追い込みの脚質を持つ馬が悪いというわけではないが、マイルチャンピオンシップの成績としては差し馬ほど良いわけではない。先行馬で優勝した馬としてはマイルチャンピオンシップ二連覇のダイワメジャーが挙げらるが、07年のJRA賞最優秀短距離馬であるダイワメジャーほどの実力を持つ馬は早々いないので、判断基準に据えるには問題があると思われる。もちろん距離適性だけを言えば1600mに対応できる短距離を得意とする馬が良いのだが、短距離を得意とし、かつ脚質が差しの馬が有力馬であると言えるだろう。

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